婚約破棄からのルートチェンジは正解か!?
「――フィオレンフィーナ。お前との婚約を破棄する!」
婚約者のシディウス王子に裏切られ、悪事の濡れ衣を着せられて婚約破棄されたフィオナ。彼女は知っている。このあと自分は処刑され、同時にこの国も滅びてしまうことを。何度ループしても回避できない破滅エンドに疲れ果て、ついに今回、フィオナはルートチェンジを決意した。
……つまり、婚約破棄のその場で「無能王子」こと第二王子のニクスに逆プロポーズしたのだ。なお、このとき両者は初対面。当然一蹴されると思いきや、以外にもニクスの返事は「はい喜んで!」。しかし実は彼こそ後の魔王で……⁉
太歳界を侵蝕する穢れに小夜が立ち向かう
神々を滅ぼそうとする冷泉勇次郎による『穢れの面』の影響で、穢れが蔓延しつつある太歳界。火の神・鬼灯は、助けを求めて火蔵御殿にやってくる神々や精霊の対応に追われていた。たまった疲労を癒して形勢を立て直そうと、小夜と鬼灯は桜木という湯治場への旅行を計画する。
温泉に入りくつろぐ二人だったが、突然、桜木の土地神・梓の妻を名乗る娘が現れ、穢れに苦しむ梓の話を聞いてほしいと頼まれる。神気の流れの要である桜木でさえも穢れに苦しんでいると知った小夜は、ためらう鬼灯を説得して梓の屋敷へと向かうことにするが……。シリーズ第四弾!